2025年7月28日
今年も高校野球の地方大会を実況しました。名古屋市のスターキャットさんと岐阜市のCCNさんの二つのケーブルテレビ局から機会をいただき、合計8試合を担当しました。パロマ瑞穂野球場で愛知大会を5試合、ぎふしん長良川球場で初めて岐阜大会を3試合しゃべらせてもらいました。
近年、夏の地方大会が1回戦から全て配信されるようになり、遠く離れていても母校の試合を見ることができ、球場に行けない選手の親族・友人・知人もパソコンやスマホで生の映像を見て応援できる便利な時代になりました。
おそらく、職場で隠れるようにして配信に釘付けになっている人も多いでしょう。
局アナ時代、野球中継を滅多にやらない会社にいたので、私の野球実況キャリアは63歳にしてまだまだ浅く未熟ですが、担当3年目ともなると、見ていただけのそれまでと比べ、自身の「高校野球熱」は今が一番なのでは、と感じます。
通常、試合の1週間ほど前に各校の監督に電話で取材します。当然、戦力のことを聞くのがメインなのですが、私はそれぞれの監督の経歴や指導方針を聞くのが好きです。
母校を率いる人、甲子園に出場した自らの経験を子どもたちにさせてあげたいと願う人、元プロ野球選手、高校野球に携わる夢をかなえるため、就職した銀行を辞めて教員になった人、地元自治体やOB・保護者の献身的な協力に「頭が下がります」と恐縮する人、著名企業が設立した学校に企業から学校職員として出向し野球部の監督を務める社会人野球経験者…。
まだ高校野球担当3年目なのに前年と同じ学校を担当するケースも2度あり、「ご縁だなぁ」と感じることも。
8試合中、コールドゲームが4試合ありました。そのうち2校が初戦を無得点に終わり敗退。いつもながら「どんな形でもいいから1点取らせてあげたかったなぁ」と思った次第です。
最後に今年、私が声を張り上げた印象に残る場面3つを記します。
今年も高校野球地方大会に出場した選手や関係者、応援席の皆さん、運営・看護スタッフ、放送・配信に関わった方々、猛暑の中、お疲れさまでした。
そして、地方大会を勝ち抜いて甲子園に出場するチームの皆さんのご健闘をお祈りします。