2024年5月17日
相変わらず、映画、演劇、演芸、スポーツ、美術館・博物館・図書館巡りと観光三昧の日々。意識しているのは「初めて」に触れること。5月15日に見たライブパフォーマンスは圧巻だった。
「舞踊集団 アバンギャルディ 2ndワンマンライブ ―宣戦布告―」。
制服、おかっぱの17人のダンス集団が立体的で激しく緻密なダンスを披露する。コミカルな動きや何かが憑依したような表情で昭和歌謡に乗せて踊りまくる。YouTubeで海外のオーディション番組で活躍する様子や去年のNHK紅白歌合戦でYOASOBIが歌う「アイドル」でのパフォーマンスでご存知の方も多いだろう。一度生で見たかったのだ。
名古屋で初ライブがあることを知り、チケットサイトで申し込んだがすぐ完売。「遅かったか?」と悔やみつつ、翌日もう一度サイトを開くと「補助席」の追加販売があり即購入。これがラッキーなことに前から2列目だったのだ。
90分ノンストップのライブは本当に楽しかった。驚愕の身体能力、柔軟性、ポジショニングの構成、キレが抜群なのだ。いっちゃった顔と目の力と細かい動きのグラデーションも魅せる。こんな要素が詰まっているダンスを私世代が大好きな昭和歌謡に合わせて披露してくれるのだ。加えてトークも上手いときては舌を巻くしかない。
これがダンスというジャンルなのか?チアリーディング、集団演技、テンポラリーダンス、器械体操、バレエ。いろいろ混ざっている。更には、これって類人猿?ルチャリブレ?コロッケ?歌舞伎?盆踊り?「おかあさんといっしょ」?「8時だヨ!全員集合」?よくわからないのが面白い。
2列目だからステージの熱気を浴びっぱなし。ステージ上から客席と一緒に撮った写真がXにアップされていて私も写っていた。2列目左端に、わかるでしょ?
想像と違ったのは名古屋市芸術創造センターの客層。61歳の自分は「浮くのでは?」と心配だった。現役高校ダンス部世代が大半かと思っていたからだ。杞憂に終わる。むしろダンス部員の保護者世代が多かった。安心した。
帰路、年配のご夫婦と思しき二人連れが「孫を見に来た感じだね」と会話しながら新栄町駅に向かっていた。言いえて妙。私も娘の高校文化祭に行ったときのことを思い出した。こんなハイパーな出し物にはなかなかお目にかかれないけれど。グッズ購入に誘おうとする巧みなトーク展開も、どこか学園祭での模擬店の呼び込み風だった。
アバンギャルディ、素晴らしい!