2024年12月29日
大学卒業後、千代田火災海上保険(現あいおいニッセイ同和損害保険)で4年、中京テレビ放送で33年8か月と続けたサラリーマン生活を終え、個人事業主としてスタートを切った2024年。
「今までのお付き合いを大切にしながら、新しい知り合いを増やす」ことを目標に過ごしたこの一年、お世話になった皆さんに感謝申し上げます。
1月1日、年が改まって最初にやったことが「X」。帰省中の娘が、「個人で活動するならこれくらいやらないと」と勝手にアカウントとプロフィールを打ち込み、Xデビューを余儀なくされました。
見ることもやることもなかったSNSの大海におっかなびっくりで漕ぎ出しました。同時にこの「佐藤啓公式WEBサイト」もスタート。ブログだけでなく活動予定やYouTube出演動画へのアクセス、プロフィールや仕事の依頼を受け付けるページを設け発進したのです。
古巣の中京テレビからは、夕方の情報番組「キャッチ!」の生ナレーションや土日の定時ニュース、「前略、大とくさん」のイベントや開局55周年記念ドラマ「令和の三英傑!」出演などの発注をいただきました。
在籍中、最後の収録番組になった「オドぜひ」。
3月に放送された際はHPの閲覧数もグッと増え、独立の滑り出しに勢いをもらいました。
スポーツアナウンサーの人員手配ができないときにはドラゴンズの沖縄キャンプや契約更改の会見で代表インタビュアーの代行を依頼されることもありました。
新しい体験はケーブルテレビでの仕事。中京テレビ最後の夏に実況アナ派遣という形で夏の高校野球愛知大会のお手伝いをさせてもらった豊橋のケーブル局「ティーズ」から、早速、3月の「マスターズ甲子園愛知大会」最終日の実況を依頼されました。
かつての高校球児がもう一度母校のユニフォームを着て甲子園を目指すという全国大会の愛知県予選です。
高校を卒業して間もない若者から還暦超えの私の同世代まで、年齢層の幅広い同窓生チームの激突は好珍プレーが繰り広げられ、拍手と笑いが交錯するイベントでした。
私が愛知県立昭和高校3年時、野球部の愛知大会二回戦を応援に行った際の対戦相手・津島高校の当時のメンバーが出ていました。愛工大名電にはプロに進んだ鴻野淳基さんが元気に一塁の守備に就いていたのも懐かしく感じたものでした。
刈谷・安城・高浜・知立・碧南・西尾をエリアとするキャッチネットワークには、おひざ元のデンソーや豊田自動織機の女子ソフトボールのリーグ戦実況や、
10月の衆議院議員総選挙のエリア選挙区開票速報特番のキャスターを務めさせてもらい、「第3回にしおマラソン」でのフルマラソン初挑戦のお誘いもいただきました。
また、名古屋のスターキャットからは夏の高校野球愛知大会6試合の実況を担当させていただきました。
今年、女子ソフトボールの年間チャンピオンを決める「JDリーグダイヤモンドシリーズ」が名古屋開催となり、BSイレブンとキャッチネットワーク共同制作の中継も担当させていただきました。ファイナルではトヨタが日立を下して連覇。8年前に初めてソフトボール実況を担当した際に解説者だったトヨタ・馬場幸子監督の晴れ姿を実況できたことは楽しい経験でした。
ここ数年、毎年愛知県安城市で開催されている「全日本大学女子選手権」(インカレ)も開会式のMCや準決勝・決勝の配信実況をさせていただき、JDリーグと合わせて今年は10試合もソフトボールをしゃべることができました。
11月には「全日本学生相撲選手権」を担当しました。毎日新聞が自社HPで今年からライブ配信を実況付きで行うことになり、初めて相撲実況を経験しました。子どものころから大相撲ファンだったので「決まり手」はだいたいわかっているつもりでした。
でも、実際の現場では瞬時の勝負で「押し出し」なのか「突き出し」なのか、「寄り倒し」なのか「押し倒し」なのか、さらには「突き落とし」か「引き落とし」か「はたき込み」かパッと口にするのは勇気のいる仕事でした。立ち合い直後の差し手や四つをすぐに表現するのも初心者の私には難しい作業だったのです。
しかし、今年の学生横綱が決まる個人戦、大学の名誉をかけて多くのOBが応援を繰り広げる団体戦共に面白く、やりがいのある仕事でした。来年以降も両国国技館でヘッドセットマイクを着けたいと思った次第です。
つづく