佐藤啓 公式Webサイト

2025年のおさらい

2025年12月30日

 淡々と回数で今年、2025年をおさらいしてみる。

 趣味の演芸鑑賞は15回。鈴本演芸場に初めて行った。11月に浅草東洋館で見たナイツの漫才は面白かった。テレビではできないものも含めて20分時事ネタで笑わせ続ける力量は素晴らしかった。

 初めて見たコンパスというコンビは民謡を用いた一風変わったスタイルで笑わせてくれた。もう一度見てみたいと思わせる明るさとシュールな要素がある面白いステージだった。大須演芸場で見たザ・ぼんちの漫才もよかった。今年2回見たコント青年団、私の大好きなスタイルだ。

 映画は12作品観た。能登半島を舞台にした「港のひかり」が良かった。舘ひろし演じる元ヤクザと近所に暮らす目の不自由な少年との物語。チンピラ役の斎藤工がなりきりすぎていてエンドロールまでまったくわからなかった。「兄を持ち運べるサイズに」も良作。柴咲コウ演じる主婦エッセイストが放蕩生活をしていた兄の死を知り遺体引き取りに関西から東北に向かって過ごす数日のこころの揺れ動きを描いた作品。「国宝」ももちろん見た。

 ボクシング興行は8回行った。世界戦も8試合観戦。IGアリーナで初のボクシング興行で、今年も井上尚弥の試合を見ることができた。武居由樹は1RKO勝利も王座陥落も見た。デビュー戦から生で観戦してきたので、復活の日を楽しみに待ちたい。派手な大橋ジムや帝拳ジム勢の興行に隠れがちだが、名古屋・緑ジムの世界王者・矢吹正道の今年の2試合は本当に素晴らしかった。3月にライトフライ級の現役王者のままフライ級の世界戦を戦いベルト奪取という快挙を成し遂げ、12月にはフライ級の初防衛に成功。簡単ではない相手を倒しきる試合は会場を熱くしてくれる。世界戦3連続KO勝利は見事だ。私自身の世界戦生観戦は年末の矢吹防衛戦で90試合に到達した。来年こそ放送席でボクシングを実況したい。

 YouTube「ピカイチ名古屋チャンネル」は10本収録。初出演、初共演の人が多かった。高校野球地方大会の季節に合わせて収録した紀藤真琴さんと野中徹博さんは中京高校(現中京大中京)OBで中日OBでもある。夏の甲子園を沸かせた池田高校との死闘を経験した二人の道のりは「中京最強伝説」として話題を呼んだ。私から直接電話交渉して出演依頼しただけに思い出深い。還暦を迎えた二人の同窓会は大いに笑わせてもらった。

 今年は二人以外にも初出演にこだわったキャスティングで高橋慶彦さん、谷沢健一さん、豊田誠佑さん、西本聖さん、杉本正さん、中村紀洋さんらがピカイチに来店。興味深いトークを聞かせてくれた。

 一番多く会場に足を運んだのはソフトボールだ。ニトリJDリーグは取材・中継で21試合。2年連続日本一を決めるダイヤモンドシリーズをBS11で実況しトヨタレッドテリアーズの3連覇を伝えた。今年は初めて開幕戦を実況させてもらった。その試合が勝股美咲投手(ビックカメラ高崎)ノーヒットノーランのおまけつき。全日本大学女子ソフトボール選手権大会では3年連続で決勝を実況。今年は日本ソフトボール協会の3種公式記録員の資格を取った。来年は2種検定に挑戦する。

 プロレス興行は3回足を運んだ。愛知県体育館最後の興行は大学生時代に目の当たりにしたプロレスブーム当時を思い起こさせる熱気がありとてもよかった。「スポNAGOフェス」という屋外イベントでインディーズ団体の試合実況の機会もいただいた。何年ぶりにしゃべったかもわからないほど久々のプロレス実況だった。

 講演会の講師は6回。企業イベントの司会は2回。トークショーMC2回。相手は川又米利さんと吉見一起さんだった。

 高校野球の地方大会をケーブルテレビで実況するようになって3年目。今年はスターキャットで愛知大会、CCNで岐阜大会を合計8試合実況。秋季東海大会の準決勝はテレビ愛知での初めての仕事となった。

 沖縄の勝連城址、座喜味城址、首里城公園に行き、「倉本聰スペシャルトークライブ」の出演者アテンドという仕事で北海道富良野市に出向いた。

 大阪・関西万博は5月に1回。暑くなる前に行っておいて正解だった。

 日本開催の国際博覧会6つはとりあえず踏破。美術展は世田谷美術館「横尾忠則 連画の河」、長谷川町子美術館、大阪市立美術館「日本国宝展」、奈良国立博物館「超国宝」、京都国立博物館「日本、美のるつぼ」、東京国立博物館も行った。碧南市藤井達彦現代美術館「吉岡弘昭展」。でも一番興奮したのは名鉄百貨店での「アントニオ猪木展」だったかな。

 今年からIGアリーナに移った大相撲名古屋場所では安青錦が横綱豊昇龍を渡し込みで破る金星を挙げた一番を見た。そこから年内一気に大関に昇進した形だ。同所ではフィギュアスケートのグランプリファイナルも観戦。ペアの三浦璃来・木原龍一組金メダルのフリー演技を見た。

 鼠径ヘルニアで入院し初めて開腹手術も体験したが、自身の一番大きな出来事は1月19日開催の「第3回にしおマラソン」を初挑戦で完走できたこと。6時間3分23秒と自慢できるタイムではないが、4か月間の集中練習でなんとか間に合わせた。真面目に練習して体重も9㎏減。徐々に戻りつつあるが…。キャッチネットワークで「62歳初マラソン挑戦企画」を放送してくれたので沿道からの声援がありがたかった。

 2026年はいくつの「初めて」や「久しぶり」があるのだろう。