2024年10月1日
9月28日(土)、アルペン名古屋でイベントのMCを担当した。「SPEEDOアンバサダー・松田丈志さんスペシャルトークイベント」。競泳のオリンピックメダリストの松田丈志さんとのトークショーだ。一緒に仕事をするのは2回目。2年前の「24時間テレビ」で、松田さんの母校・中京大学のプールから障害のある青年の水泳チャレンジ企画の生中継。時間に余裕がなく、スタッフからコンパクトなコメントを求められた松田さんは要望通りきっちり決めてくれて私も助かった。
情報番組のコメンテーターとしての活躍している松田さんと1時間ほどのステージを共にしたが、興味深いエピソードが次から次へと語られた。
日本の競泳界で五輪4大会連続出場しているのは北島康介さん、入江陵介さんと松田さんの3人だけ。松田さんは個人とリレーの種目で北京は銅、ロンドンで銀・銅、リオデジャネイロで銅と4つのメダルを獲得している。初めて出場したアテネ大会ではメダルが取れなかった。大会中、メダルを逃した選手から報道陣がサッといなくなり、帰国する飛行機もメダリストはビジネスクラス、それ以外はエコノミーと分けられたことで、「次は絶対メダルを」と練習に励んだそうだ。北京でリベンジに成功したが、帰国時にビジネスクラスに座っても「北京からの搭乗時間はアテネに比べると短くって」と笑わせた。
4歳から水泳を始めた松田さんは8歳の時、テレビで当時14歳だった岩崎恭子さんがバルセロナで金メダルを取ったシーンを見て将来の目標が決まったという。2016年に現役を引退したが、一番うれしいのは「自己ベストを更新したとき」ときっぱり。今でも「自己ベスト更新」可能なトライアスロンにチャレンジしているというから一流アスリートには恐れ入る。「モチベーションは大会出場という出口が決まったら上がる」というコメントも「なるほど!」だった。持参した銀メダルを来場者に回して触ってもらうというサービスもあり会場は盛り上がった。
厳しく、高いレベルで戦って結果を残した経験を持つ松田さんは、わかりやすいことばでユーモアを交えてたっぷり語ってくれた。一緒に来ていたスポーツ用品メーカーのスタッフが「彼と一緒に仕事をするとみんなファンになっちゃうんだよね」と言っていた。確かに私もその一人。おすすめは松田さんが「週プレNEWS Web」で執筆しているコラムです。